「資産形成って気になるけど、何から始めたらいいの?」
そんなふうに感じている人、実はとっても多いんです。
投資やNISAが話題になるけど、最初にやるべきなのは“守り”のお金=生活防衛資金をしっかり準備すること。
この記事では、「貯金ってどれくらいあればいいの?」「みんなどれくらい貯めてるの?」といった素朴な疑問に答えながら、ムリなく続けられる資産形成のステップを紹介します。
まずは少しずつ、あなたのペースで“将来の安心”をつくっていきましょう!
1. はじめに:資産形成、何から始めたらいい?
「貯金はしてるけど、これって十分?」「老後2000万円問題って、自分も当てはまるのかな?」
そんな漠然とした不安から資産形成に興味を持った方も多いはず。でも、何から始めればいいのか分からず、足踏みしていませんか?
資産形成という言葉を聞くと、すぐに株式投資やNISAなどを思い浮かべるかもしれません。しかし、実は最初に取り組むべきは別のところにあります。
2. 守りのお金って何?

資産形成は「守り」と「攻め」のバランスが大切です。今回のテーマは”守り”=生活防衛資金。これは、急な出費や収入の途絶に備えて用意しておくお金のことです。
まずは土台を固めてから、次回以降の「攻め(投資)」に進んでいきましょう。でも、そもそも私たち日本人の貯蓄事情はどうなっているのでしょうか?
1. 日本の貯蓄の現状と中央値
あなたの貯金額、他の人と比べてどうですか?以下は、金融資産を保有していない世帯も含めたデータです。
年代 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
20代 | 151万円 | 10万円 |
30代 | 599万円 | 130万円 |
40代 | 811万円 | 180万円 |
50代 | 1,212万円 | 200万円 |
60代 | 1,862万円 | 530万円 |
70代 | 1,683万円 | 650万円 |
※出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」/Sony Life
中央値を見ると、実際の貯金額はそれほど高くないと感じる人も多いはず。だからこそ、少しずつ備えることが大切です。
2. 生活防衛資金はいくら必要?
一般的には生活費の3〜6ヶ月分が目安です。とはいえ、最初から数十万円を貯めるのは難しいもの。だからこそ、無理のない段階的な目標設定が重要です。
「生活費の3〜6ヶ月分」と言われても、いきなりそれだけの金額を貯めるのは大変ですよね。そこで大切なのが、小さな目標を設定して着実に進んでいくこと。
3. 小さな目標でモチベーションを保とう
ステップ | 目標金額 | メリット | 達成目安 |
---|---|---|---|
Step 1 | 3万円 | 急な出費に備える | 1ヶ月以内 |
Step 2 | 10万円 | 家電などの故障に対応 | 3ヶ月 |
Step 3 | 30万円 | 生活費1〜2ヶ月分 一時的な収入ストップにも対応可能 | 半年 |
Step 4 | 60万円 | 生活費3ヶ月分 失業・病気時も冷静に対処できる | 1年 |
大きすぎる目標は挫折の元。「まずは3万円から」など小さな成功体験を積み重ねることが、資産形成のモチベーションになります。
小さな金額からコツコツと進めていきましょう。
そして、この記事を読んで一歩踏み出しているあなたは、実はすでに”多数派”から抜け出しつつあるのかもしれません。
3. [体験談]:私のつまずき

私が「貯金の必要性」を初めて強く意識したのは、小学生の低学年のころ。当時流行していたカードゲーム「ムシキング」で、人生初の“破産しかけた”経験がきっかけでした。
朝早く、開店間もないスーパーのゲームコーナーへ一人で向かい、運良く誰も並んでいない「ムシキング」を独占状態。持っていた100円玉を次々と投入し、夢中になってプレイしていました。
普段は、親が買い物をしている間に「1回だけね」と言われて渡される100円玉で、1枚のカードを手に入れ、数回バトルを楽しむ──それがいつものパターン。ところがその日は、こつこつ貯めた(当時はすべて100円でもらっていた)お小遣いを財布に詰め込み、思いきり“豪遊”してしまったのです。
ゲームに熱中していた私がふと気づいたとき、あんなに重かった財布がぺったんこに。中には、最後の100円玉が1枚だけ残っていました。その瞬間、私は生まれて初めて「お金を溶かす感覚」を体験しました。あれだけ楽しんでいたゲームも、最後の方は内容すら記憶に残っていないほど。最後までクリアしたのか途中で負けてしまったのかも覚えていません。(おそらく途中で負けた…)
結局、軽くなった財布をぎゅっと握りしめて、誰もいないムシキングを後にして急いで家に帰ることに。今思えば、どれだけお金をつぎ込んでもレアカードが出なかったことも、「お金を溶かす感覚」を深く印象付けた一因だったのかもしれません。
これが、私の「貯金の大切さ」に気づいた最初の体験です。
最後に貯金を始めるときよくぶつかる「あるある」も挙げておきます:
- 節約=我慢でつらくなる
- 目的がないと貯金が続かない
- 先取り貯金ができない
- 他人と比べて焦ってしまう
- いくら貯めれば安心かわからない
これらの悩みは誰もが通る道。完璧を目指すよりも、小さな一歩を積み重ねることが大切です。
今後の記事でこれらの悩みを解決できるような内容を投稿して行きたいと考えています。
4. まとめ:今すぐできる一歩を踏み出そう
資産形成は「まず守る」ことから始まります。難しく考えすぎず、小さな目標をクリアしていけば、自然と次のステップが見えてきます。
まずは自分に合った「Step 1」の目標を立て、今日から行動してみませんか?小さな一歩が、あなたの将来の安心につながります。
次回は、「攻め」の資産形成として新NISAなどの制度を分かりやすく紹介予定です。お楽しみに!
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