はじめに:このままで、本当に大丈夫?
今の暮らしはそれなりに安定していて、貯金もあるし、大きな不満もない。
だけど、ふとした瞬間にこう思うことはありませんか?
- 「老後って、年金だけで足りるのかな?」
- 「働けなくなったら、どうやって暮らしていくんだろう?」
- 「何をすれば安心できるのか、そもそもよくわからない」
そんな不安を抱えている方にとって、最初にやるべきことは“今の延長線上にある未来”を知ることです。
資産形成は、難しい投資や制度を学ぶ前に「自分に起こるかもしれない将来の姿」を具体的にイメージすることから始まります。
将来の生活、どうなってしまうの?
🔍 今のまま生活を続けるとどうなるのか?
政府が行った調査(※1)によると、今の年金制度では、現役時代の収入の50〜60%程度しか年金でカバーできないとされています。
これは「定年後、手取り30万円の生活をしていた人が、15万円〜18万円で生活しなければならない」という計算です。
さらに問題は、これが「経済がうまくいった場合」の想定だという点です。
もし景気が悪化したり、労働力人口がもっと減ってしまえば、年金の支給水準はもっと低くなる可能性もあるのです。
今のまま生活を続けると、将来の生活費はどうなるの?
将来の年金は、今の収入のどれくらいを補ってくれるのでしょうか?
以下は、厚生労働省が発表した「2019年財政検証」に基づく、モデル世帯(夫が会社員・妻が専業主婦)を対象とした試算です。
経済の成長パターン | 所得代替率(将来もらえる年金の目安) | 想定される生活イメージ |
---|---|---|
高成長シナリオ | 約51.9%〜50.8% | 現役時代の半分ほどの生活水準。年金だけでもある程度の生活が可能。 |
中間成長シナリオ | 約49.3%〜44.5% | 生活水準の見直しが必要。貯蓄や他の収入源がないと厳しい。 |
低成長シナリオ | 約39.8%〜36.4% | 年金だけでは生活が成り立たない可能性大。自助努力が不可欠。 |
📎 出典:厚生労働省|2019年財政検証結果の概要
資産形成=未来の安心をつくる手段

こうした現実を知ったうえで、はじめて「資産形成が必要だ」と感じる人は少なくありません。
資産形成は、必ずしも株や投資信託を買うことではなく、今あるお金をどう使い、どう守り、どう増やすかを考えることです。
これからの記事では、次のようなテーマで「守り」と「攻め」の視点から資産形成をわかりやすく解説していきます。
- 「生活防衛資金」ってどれくらい必要?
- 無理なくお金を残す家計の整え方
- 増やす前に知っておきたい“リスク”の話
自身の経験と感想
この記事を読んで漠然と抱えた不安が何から来ているのか、解決の一助となれば幸いです。
私自身、資産形成と聞いてはじめは何をしたらよいか全くわからなかったです。
働く以外にお金を増やす方法を知らなかったですし、お金の使い方も気にせず過ごしていました。
でも、自分で学び始めてどういう事がお金に困らない生活を送るには必要かが見えてくるとお金や将来への不安も少しずつ減ってきました。
まだまだ貧乏性を発揮している時もありますが、今は楽しみながら貯蓄を行えていて自分に本当に必要なものかをよく吟味してお金を使えています。
今後もお金についての学びを止めないように努力します。
おまけ
次の内容は私が資産形成を始めようとしたときにぶち当たった事5選を初心者あるあるとしてまとめてみました。
これらについてもまとめ記事を出せたらと考えていますので、いつの日か投稿したいと思います。
投資初心者のあるある5選
- 「何から始めればいいか分からない」 → 情報が多すぎて混乱
- 「とりあえず貯金だけしてる」 → 増えないことに不安を感じる
- 「損をしたくなくて何もしない」 → 行動できずに時間だけが過ぎる
- 「周りは始めてるけど、自分はまだ…」 → 取り残されている感覚
- 「老後2,000万円問題」に焦ったけど、何もできていない → 見なかったことにしがち
おわりに:一緒に“知ること”から始めよう
この記事では、「なぜ資産形成が必要なのか」よりも前に、「今を知ることの大切さ」についてお伝えしました。
将来の生活に不安を感じるのは、当然のこと。でも、不安を漠然と抱えているだけでは、現実は変わりません。
だからこそ、これから少しずつ、一緒に「知ること」から始めていきましょう。
次回は、実際に将来に備えるための「守り」のお金の使い方について解説します。
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